騎馬槍試合にて 3
現代フランスの中世史家ル・ロワ・ラデュリ。
彼は、『王政国家、1460年~1610年』の中でこう書いています。
《1559年6月30日、時のフランス王アンリ2世は、騎馬槍試合の最中、左目に槍片が刺さって瀕死の重傷を負った。
7月10日、王はついに帰らぬ人となる。
前代未聞のこの事故は、のちに重大な結果を招くことになった。
こうした事故がなかったなら、治世が平常に推移して、おそらくは市民戦争〔1562年から98年まで続いた、新教徒弾圧のいわゆるユグノー戦争のこと〕も起こらぬまま・・・
異端に対する苛酷な弾圧が続いたはずである》。
・・・この事件によって、騎馬槍試合は終焉のやむなきに至っています。