国際農産物市場と日本農業の国境調整
問題を率直に国民に投げかけるなかで、早急にその合意形成を図る必要があります。
では次に、国際農産物市場の構造と特質農産物貿易の特質についてみていきましょう。
現在、ガットで争われているのは農産物貿易の完全自由化は是か非かという、きわめて根元的な問題です。
国際農産物市場のあり方をめぐって、アメリカは自由化による市場原理の貫徹を主張し、EC・日本はこれに反対し一定の「管理」、「秩序」を要求しています。
・・・とするならば、一体現実の国際農産物市場はどうなっているのでしょうか。
世界の農産物貿易はどのような構造をもち、そこでの価格・数量はどのように動いているのでしょうか。
それは工業製品の貿易と比べてどこがどのように異なり、どのような特徴をもっているのでしょうか。
ガットでの議論の意義と限界を考えるためにも、わたしたちはまずそうした世界農産物市場の基本的構造と特質を客観的に明らかにしておく必要があります。
一般に農産物の貿易は工業製品の貿易とはかなり異なった形態をとってあらわれてくるものです。