日本人が英文を書くと…
ランス・モロー氏は、前者のほうである。
以前ソファー ベッドでくつろぎながら会話していたときのこと。
「ランス、君の文章は、まず最初にメッセージを書くね」と言うと、「そりゃ気がつかなかった」と答えたので、私のほうが驚いた。
彼は、自然にそうなってしまっているのである。
このパラグラフとパラグラフを結びつけることがオーガニゼーションと呼ばれ、日本人の苦手とするところである。
英語を勉強して外国で論文を書かされている日本人の数人にインタビューしたが、
「どうもわれわれのエッセーはprosaicと呼ばれます。それに構築が悪いとなると、読んでもらえないんです」
とこぼしている。
prosaicとは、内容的にくだらない、という意味である。
具体性に欠けるということであろう。
データでもって論証せねば、相手を知的に説得できない。
そのためには、パラグラフというコンクリート・ブロックを高く積み上げねばならないのである。